鉈
友人ファミリーが焚き火で鉈を使っているのをみて、我が家も欲しいな~ということになりました。
ホームページで鉈を探しているんですが、いろいろありますね。値段もピンキリです。ホームセンターで3000円くらいで購入できます。
有名鍛冶屋さんだと8000円から40000円くらいまで幅があります。なぜこうも幅があるのか調べてみたんですが、どうも使っている材質などが違うようです。
覚え書きです。少しずつ内容を充実させていきます。
キャンプ用
キャンプ用は腰鉈の両刃、刃渡り5.5寸(165mm)が扱いやすいとなっています。
鉈には片刃と両刃があります。両刃といっても峰に刃があるのではなく、刃先の研ぎ方を片方⊿か、両方を研いで△にしているかです。なぜ両刃が良いのかというのは、片刃は「切る」「削る」作業に適しており、両刃は「薪割り」「枝打ち」に適しているからです。片刃は基本的に右利き用に作られているので、左利きの人は専用のものが必要です。また、片刃を薪割り等に使用した場合、刃欠けを起こしやすいということと、薪がきれいに割れません。
刃渡り5.5寸(165mm)というのは、鉈は重量と刃の厚みで薪を割るので、ある程度の重さが必要になってくることから5.5寸程度は必要であり、キャンプの薪程度ならその程度で十分ということだと思います。5.5寸で500グラム程度あります。
有名な鍛冶屋
日野浦司(味方屋)→スノーピークの鉈もここのものです。
郷道忠治(つるばみ鉈)→ユニフレーム
豊国、晶之(トヨクニ)
秋友義彦(赤鯱・レッドオルカ)
佐治武士
鋼付
ホームセンターの鉈でも鋼付と書いているのを見ますが、鋼付とはは軟らかい地鉄と高級刃物鋼を特殊な方法で接合したものです。特徴としては、刃欠け、刃こぼれが少ないようです。分配は軟鉄2/3で、鋼1/3程度です。この1/3の鋼に何を使用しているかで値段のひらきがでています。ちなみに、ステンレス系のものは少ないようです。
ブレード/安来ハガネSK4号鞘付・片刃 11,025 円
安来鋼(ヤスキハガネ)
旧雲伯国境地域における直接製鋼法で出来た鋼の総称。鉈では安来鋼の白鋼を使用するので別名「白紙」と呼ばれていることもあります。島根県安来市の日立金属安来工場で、先端技術を駆使して造られた高級特殊鋼すべての名称と定義されている。良い鉈はすべてこの安来鋼でできていますので、ここが値段の変わり目のポイントのようです。それと軟鉄の部分をダマスカスなどにするとさらに値段が上がります。
SK4号はJIS規格で硬さはSK2>SK4>SK5となります。
ただ単純に硬ければ良いというものでもなく、硬過ぎても刃が欠けやすかったりするようなので使用用途にもよるようです。
片刃というのが疑問点ですが、ユニフレームも片刃なのでおそらく理由あっての片刃なんでしょう。
味方屋作で調べれば両刃もありますし、安来鋼でない安価な鉈も存在しますよ。他の味方屋作をみればわかりますが、スノーピークだから値段を高くしている訳でもないのが◎。
ユニフレーム(UNIFLAME) つるばみ 鉈
サイズ 全長:350mm・刃長:165mm・身厚:6mm
材 質 軟鉄+SK-5
柄:カシ
重 量 500g
付属品 収納ケース(2WAY仕様、ポリエステル) 8,800円
材質がSK5なので、通常の鉈と同じ硬さです。値段も味方屋作の安来鋼でない鉈と同じくらいの値段です。材質的にはホームセンターの鉈と大した差がないので、鍛冶屋の腕前とブランド名で値段が決まっているのかなという感じです。
このあたり、材質が同じであると一本一本が手作りなので、場合によっては当たり外れで希にホームセンターと同程度なんていうのも存在するのかなと思ったりもします。
でも、やっぱりなんか柄の部分の樫などがそそります◎。
まとめ
薪を割る分にはホームセンターのものでも十分。それ以上のもの、ブランド、有名鍛冶屋を求めるのであれば、安来鋼のものが良いです。上に挙げた有名鍛冶屋のものでなければ、安来鋼でももっと安く手に入ります。
ZEST 土佐是寿刀作白紙鍛造角鉈
●刃材:白紙はがね本鍛造 両刃180
●柄材:天然木
●木鞘付
●サイズ:刃長190mm、全長370mm。
6,620円
白紙と書いているので、おそらく安来鋼なんでしょうね。安来鋼でこの値段は、とてもお買い得です。
ユーザーコメントも1件だけですが良い評価なので、オススメです。
ノーブランドと言っても、ちょっと情報なさ過ぎです・・・。これでは購入に踏み切れませんよね!?
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